居飛車対振り飛車の戦いの例。お互いの飛車の周辺で局所的な小競り合いが続きそうだ。 もちろん、相居飛車の戦いは先手・後手ともにある程度の定跡の知識が求められます。そこに難しさがあるのですが、ひとたび駒組みの意味を覚えてしまえばダイナミックな戦いのとりこになること間違いなしです。これをきっかけに居飛車の攻め方を覚えてみませんか? 上野�

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ただ、この7局と言う数字を正面から受け止めるのは浅はかです。実を言うと駆け引きの結果、角交換振り飛車にならなかった将棋も多く、角道を止めない振り飛車が下火になっているという訳ではありません。これについては、別項で述べます。, 12局のうち、先後の比率はイーブンでしたが、角道を止めるか否かという選択においては、はっきりとした差が出ています。なんとオープン型の将棋が9局であり、これは無視できない数字と言えるでしょう。, 角道を止めないということは、すなわち角交換振り飛車になることを想定しているということです。具体的に、振り飛車はどのような作戦を有力視しているのでしょうか。(第8図), 2020.3.14 第78期順位戦C級1組10回戦 ▲片上大輔七段VS△佐藤秀司七段戦から抜粋。, この将棋は、先手が角道を開けたまま駒組みを進めていますね。もちろん、どこかで▲6六歩と止めても一局ですが、そうすると後手に穴熊や左美濃に組まれやすくなる嫌いがあります。, 角道を開けた向飛車は昔から指されているので、これそのものに目新しさはないのですが、以下の局面は注目すべきポイントだと感じました。(第9図), ご覧の通り、後手はもう左美濃や穴熊に組めない格好なので、先手は堅さ負けする恐れがありません。なので、▲6六歩と止める手も大いに考えられたところでした。にもかかわらず、角道を通し続けるという選択を採ったところに従来とは違う風潮を感じます。, つまり、角交換振り飛車に組むのは前向きに考えているが、自分からは角を交換したくないという意思が垣間見えるのです。, 2020.3.24 第33期竜王戦3組ランキング戦 ▲杉本昌隆八段VS△菅井竜也八段戦から抜粋。, 後手は三間飛車に構えていますが、このタイミングで△3二飛と指していることから、普通の三間飛車を志向していないことは明らかですね。, 後手の狙いは、[△4二銀・△2二飛型]という配置を作った状態で角交換振り飛車に組むことです。その形に組めれば、後手は銀を中央に使いやすいですし、△3三桂型や△3三銀型など、様々なパターンの駒組みを選ぶことが出来るので、通常の角交換振り飛車よりも含みが広いことがメリットになります。, 問題はここから▲2二角成△同飛▲6五角で咎めに来られたときですね。後手はこれで悪ければお話にならないところですが、きちんと対応すれば互角の状態をキープすることが可能です。具体的な手順が気になる方は、こちらの記事をご覧くださいませ。, これらの事例から見られるように、現環境の振り飛車は、自分からは角を交換しないことで、普通よりも得した状態で角交換振り飛車に誘導する動きが出来つつあります。, ただ、こういった指し方に頼らざるを得ない辺りに、現環境における振り飛車の苦労が見え隠れしているようにも感じるのです。, そもそも、振り飛車のメリットの一つは、自分の意思で戦法を選ぶことが出来ることです。先手中飛車や石田流、角道を止める振り飛車、ダイレクト向飛車など、全てそうですね。そして、それらの戦法で自信があるのなら、シンプルにそれを採用しておけば良いわけです。, しかしながら、今回に紹介した指し方は、複数の作戦を同時並行するようなところがあり、「自力で戦法を選んでいる」わけではありません。つまり、自ら振り飛車のメリットを放棄しているので、必ずしも嬉しくて採用しているとは言い切れない節を感じるのです。, 何か有力な作戦が出現すれば、(この頃の四間飛車のように、そしてかつてのゴキゲン中飛車のように)必然的にそれが集中的に指されるのは至極当然です。「その他の振り飛車」が増加するということは、有力な作戦が見当たらず、路頭に迷っているような状態とも受け取れるのではないでしょうか。, 基本的に相振り飛車の囲いは、「美濃」「金無双」「穴熊」「矢倉」のどれかを選ぶのがスタンダードな考え方です。ところが、現環境ではそれ以外の囲いを選ぶケースも散見され、今まで以上に多様性が増している傾向があります。具体的に見ていきましょう。(第11図), 2020.3.19放映 第28期銀河戦本戦トーナメントHブロック6回戦 ▲山本博志四段VS△宮本広志五段戦から抜粋。(棋譜はこちら), 先手は矢倉の骨格ができていますが、△4四銀→△3五銀→△3六歩という攻め筋を見せられていますね。どうも金矢倉には組めそうにない状況と言えます。, 要するに、囲いを盛り上げていると、その間に後手に先攻されてしまうのです。けれども、このままでは囲いが中途半端という感もありますね。, 中原囲いに囲ったのが面白い着想です。なかなか相振り飛車ではお目にかかれない指し方ですが、中段飛車との相性が良いことが先手の自慢です。こうすることで、△3五銀の進出を阻んでいることが大きいですね。また、玉を2・3筋方面に近づかないことで、端攻めに備えている意味も兼ねています。, 中原囲いに組むと6八の銀が攻めに使いにくくはなるのですが、先手は[飛・角・桂・香]の4枚で攻める組み立てなので、あまり気になりません。このあとは端攻めを狙ったり、▲3二歩△同飛▲2三角の筋を含みにして戦うのが一案でしょう。, これは軽快に攻める棋風のプレイヤーには、魅力的な作戦に映るのではないでしょうか。横歩取りの感覚とミックスさせたことに目新しさがありますね。, 現環境の相振り飛車は、以前よりも囲いのバリエーションが増えたので、駒組みの幅がかなり広がった印象を受けます。そして、囲いの形が変わるということは、必然的に攻めの形も変化していくことになります。これからの相振り飛車がどのような方向性に向かうのか、興味は尽きないですね。, 最新の戦術には興味があるけど、どう指して良いのか分からない。どうしてプロがこういった指し方をするのかを知りたい。そういったお気持ちがある方には、うってつけのコンテンツとなっております。, 有料(300円)ではありますが、その分、内容は深堀しております。よろしければご覧ください!, 多くの振り飛車が下火の傾向にあるなか、四間飛車の採用数だけがうなぎ登りとなっています。四間ミレニアムという斬新な手法が編み出されたことが、その要因だと考えられます。穴熊も左美濃にも対応できることは大きなメリットですね。, 角交換振り飛車は採用数が少なくなっていますが、相手から角を取ってきてもらうパターンの作戦については、一定の支持を得ているようにも感じます。ただ、振り飛車は他の作戦と併用する必要があるので、必然的に求められるハードルが高くなります。この4手目△3二飛など、まさにその典型ですね。, 四間飛車が大流行しているので、それに対する策は必須と言えるでしょう。ただ端歩突き穴熊を作っていれば作戦勝ちになる時代は終わったので、少しばかり工夫が必要です。, また、「その他の振り飛車」が増加しつつあることから、現状ではあまり陽の目を見ていない作戦にこそ、警戒する必要があるのかもしれません。, 元奨励会三段。 ダイレクト向かい飛車とは、将棋の戦法。振り飛車に分類され、向かい飛車戦法の一種であるが、角交換も辞さない、もしくは角交換が前提の力戦振り飛車(角道を止めない振り飛車)である[1][2]。2011年(平成23年)頃からプロでの採用数が増え始め、2013年(平成25年)には大流行を見せた[2]。, 従来用いられていた「角交換四間飛車」の一変化である二手損向かい飛車は、(後手番であれば)飛車を一旦4筋に振ってから、改めて2筋に振り直し、先手の飛車先からの逆襲を目指す戦法であった[3]。4筋に途中下車しなければならないのは、居飛車側に▲6五角(後手なら△4五角)と言う有力な反撃手段があり、それを防ぐためのものだった。ダイレクト向かい飛車はこの▲6五角への対策が急所と言える[1]。, ただし、従来の「向かい飛車」も飛車を8筋から2筋(後手番の場合)に振っており、4筋への途中下車は無い。「ダイレクト」とは、あくまで4筋への途中下車を余儀なくされる角交換型四間飛車との対比により生まれた表現である[2]。この手得を生かして後手から積極的に動くこともできる[1][2]。大石直嗣や佐藤康光が得意にしている。, ※この戦法は後手番で多用されるため、振り飛車側が後手の場合を基準にして解説する。先手番でも応用は可能であるが、後手番に比べ条件が多い。, 左美濃や居飛車穴熊の登場により一時衰退していた振り飛車戦法は藤井システム、ゴキゲン中飛車の出現により、大きな変革を迎えていた。, 藤井システムは基本的には従来の角道を止める振り飛車の王道である四間飛車の序盤の駒組みを前提とする指し方で一時主流であったが、居飛車側の対策の進歩により藤井システムの成功率も下がっていった。この流れの中で、そもそも振り飛車側の角道が止まっているために居飛車側に固い囲いを許してしまうのではないかという考え方が出てきた。「(居飛車側から見た)振り飛車には角交換」という常識の裏返しとしての「振り飛車側は角交換拒否」というドグマそのものが修正を迫られたのである。, そこで、序盤早々に角道を止める手を省略して角道をあけたままとする力戦振り飛車(角道を止めない振り飛車)[* 1]が試みられるようになった。すでに升田式石田流や立石流四間飛車が先行して流行していたが、ゴキゲン中飛車の登場がこの傾向に拍車をかけた。, 角道を止めない振り飛車にとって、居飛車側の角交換後の4三・8三両成りを狙った▲6五角(振り飛車側が後手番の場合)の対策は悩みの種であり、当初は一度四間飛車に振って玉を囲い、8三を守ってから向かい飛車に振り直す二手損向かい飛車が出現した。この戦法は一手損角換わりとの併用もあって一時流行を見せた。しかし2手損[* 2]への抵抗感から流行は下火となった。そんな中佐藤康光は、角交換四間飛車(二手損向かい飛車)の序盤で一度四間飛車に振る手順を省略し、初期位置(後手番なら8二)から▲6五角への対策をせずに△2二飛と振る力戦向かい飛車を実戦で試みて注目された。これがダイレクト向かい飛車である。居飛車側に▲6五角と打たれても、振り飛車側が△7四角と切り返す対抗手段(もし▲4三角成としても△5二金右で馬が捕獲できる)があるので互角であるとするのが主張である。, ▲6五角△7四角▲4三角成に△5二金右で馬に当てるのがポイントである。もし△5二金左と指すと、▲2四歩の反撃(△4三金なら▲2三歩成から先手優勢、△2四同銀なら▲3四馬で馬が助かる)があり、△同歩の一手に▲2三歩△同飛▲3二馬で飛車が捕獲される。△2二飛▲同馬△同銀▲7七桂で後手の△3三角を消しつつ、7四の角を狙う(▲7五歩で角が死ぬ)。角の逃げ道を開ける△6四歩の一手に▲2四飛で歩切れを解消して先手充分。よって▲4三角成には△5二金右▲同馬△同金▲7五金で角を取り返す展開となる。, また、角交換四間飛車でも後手が指せる(戦える、もしくは有利になるという意)のであるから、損が一手分少ないダイレクト向かい飛車であればなお後手指しやすいのではないか、と言う理由から冒頭で記した通り、2011年から2013年にかけて大流行を見せた。大石直嗣はこの戦法を駆使して、2013年度はNHK杯テレビ将棋トーナメントでベスト4、順位戦でC級1組昇級と好成績を挙げ、将棋大賞新人賞を受賞した。, 2010年代頃には、角交換振り飛車においても、ダイレクト向かい飛車のほか石田流やゴキゲン中飛車など定跡が整備される戦法が相次いだ。力戦は本来定跡に囚われない将棋を指すことから、これらの角交換振り飛車はもはや力戦振り飛車と呼ぶにはふさわしくはない。, 後手からの角交換で先手の銀が一手進むことと、飛車の四筋から二筋への振り直しの二手の損。, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ダイレクト向かい飛車&oldid=79713402.

(2)8八の角を動かすまでは△6四歩を保留。, この二点に沿った駒組みを行うケースが増加傾向にあります。(2)については、先述した▲5五角の揺さぶりを警戒する意味が強いですね。, さて。後手の構えは、従来なら振り飛車穴熊を志向する布陣という認識でした。しかし、現環境では他の含みが生まれており、それゆえ△7二玉型にスポットが当たっているのです。, ここから先手は▲6六歩と突いて穴熊を目指すのが自然ですね。それに対して振り飛車は、△6四歩→△7四歩→△7三桂という手順からミレニアムに囲って対抗するのが注目を集めています。(参考図), この形に組めば振り飛車が作戦勝ち! とは言い切れませんが、従来の駒組みである高美濃囲いを作る指し方と比較すると、こちらのミレニアムのほうが何かとお得なところがあります。ゆえに、この局面になれば四間飛車は条件が良い印象はありますね。, さて。実戦は▲8六歩△6四歩▲7八銀と指しました。これは角道を止めずに戦いたいという意思表示ですね。▲6七歩型のまま銀冠穴熊が作れれば理想的です。, 後手はどのような囲いを選ぶのか好みが分かれるところですが、実を言うと左美濃に対してもミレニアムに囲う手法が有力なのです。(第4図), 先手は▲6六歩を突かないまま駒組みを行うことが趣旨なので▲5五歩△6三銀▲5六銀と応じましたが、△8一玉▲3六歩△7二金でミレニアムを作ります。(第5図), なお、代えて△8二銀→△7一金という組み方もありますが、この場合は居飛車が▲3六歩を突いているので、囲いを簡略に済ますほうが賢明ですね。, このように、局面の状況によって囲いの形を柔軟に変化できることが四間ミレニアムの特色と言えるでしょう。, ここから先手は▲3五歩△同歩▲3八飛と動く手もあるのですが、それにはこちらの記事で解説した手順で戦えるので、差し支えありません。△7二金と引き締まっているので、早い戦いになっても大丈夫なのです。, 現環境の四間飛車は、振り飛車がミレニアムに組む指し方が強い影響を及ぼしており、これを念頭に置いて駒組みを進めることが大事です。少し前まで居飛車は「端歩突き穴熊」に組んでおけば作戦勝ちが期待できましたが、この頃はそうでもありません。最大の課題を対処できたので、現環境の四間飛車は株が上がっていると言えるでしょう。, 7局出現。出現率は25%→11.1%と暴落し、明らかに陰りが見え始めています。もはや主力戦法とは言い難い状況ですね。, 三間飛車は石田流へ組み替える手法が高い支持を得ていたので人気を博していたのですが、現環境では厄介な相手が二つあります。一つは、▲6六銀型の穴熊ですね。(参考図), ▲6六銀型は3筋の守りが頼りなさそうに見えますし、7七の角も使いにくそうです。ところが、居飛車にはこの配置を上手く活かす構想があり、石田流に組まれても互角以上に戦うことが出来ます。その秘密はこちらからご覧ください。, そして、三間飛車にはもう一つ強敵が出てきたのです。それは、▲4七銀型の左美濃です。(第6図), 2020.3.3放映 第28期銀河戦本戦トーナメントCブロック6回戦 ▲藤井聡太七段VS△出口若武四段戦から抜粋。(棋譜はこちら), ▲4七銀型は3筋の防御がしっかりしているので、振り飛車に歩を交換されないことが利点の一つですね。反面、[▲6八角+▲4六銀]という攻めの形は作れないので、3四の飛を攻めにくいことがデメリットになります。要するに、受け身の意味合いが強い布陣というわけです。, そういう背景があるので、振り飛車としては▲4七銀型ならば与し易しという印象を持っていたのではないでしょうか。石田流が安定しやすいので、▲4六銀型と比べてみると圧迫感がありません。, ところが、ここから先手は思いもしない方法で後手にプレッシャーを与えていくのです。実戦は、▲5七金△3三桂▲7五歩と進みました。(第7図), 金を5七へ配置したのが大胆な着想です。居飛車はこの金を6六→7五と進軍することで、攻撃力不足を補おうとしているのですね。アグレッシブな手を重視する現代将棋らしい構想です。, この指し方は今までに見られない構想で、三間飛車にとっては新たな敵が出現したと言えるでしょう。石田流に組むと必然的に囲いに費やす手が遅れてしまうので、居飛車はその性質を上手く突いていることが分かります。, 現環境は、穴熊と左美濃が両方とも厄介なので、三間飛車は旗色が悪い印象ですね。採用率が激減していることが、それを証明しているように感じます。.

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